J.S.K.S.増刊号 2022/12/14
2022シーズン総括(FWリーダー:中山裕貴)
投稿日時:2022/12/14(水) 21:11
「FWリーダー、やってみない?」
―ちょうど一年前。曇り顔をした私は、大貴とゆうたの打診を受け続け、その度に断り続けた。
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部員のみんな、2022シーズンおつかれさまでした!
今回は、僕と副将、そして主将から、今シーズンの総括ブログをお届けします。
ちなみに、選手権前の意気込みは、こちらをご覧くださいね(今更)。
僕達のブログも見飽きたかと思いますが、これで本当に最後です。どうぞお付き合いください。
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季節は昨年冬にさかのぼる。
1年、2年とクラブ選手権に出場していなかった僕は、3年生にして初めてJSKSのシーズンを全うした。
「今年一年、ラグビーはやり切った。来年は何をしようかなあ」
そんなことをぼんやり考えていた私に、間もなくFWリーダーの打診が来た。
今でもよく覚えている。小岩練習終わりのファミレスで、大貴、ゆうた、よしきの3人から1時間ほど説得を受けた。
3人の考え、それに対するこちらの懸念…。こちらも譲ることなく、あらゆることを話し合った。
やりたいことがあった。
1年生以来できていなかった海外旅行、趣味の登山やダイビング、それに、何か新しいことも初めてみたかった。「人生の夏休み」などと形容される学生生活は、来年が最後なんだから。
そこで、僕のことを深く知る高校時代の親友に、後日この件について相談した。
友人の答えは「無理にやることはない」だった。
―どうしてだろうか。「無理に」という言葉が、徐々に自分の中で引っ掛かり始めた。
「別にやりたくないわけではない。これまでの人生においても、組織を動かすことに喜びを感じてきたはずだ。…」
というように、ふとした友人の一言から過去の自分を振り返り、自分自身の本当の想いと対話し始めた結果、大学4年生という貴重な1年間を、ラグビーに費やすことに決めてしまっていた。
この選択に後悔がある、と言いたいのではない。むしろその逆だ。
このエピソードは、まさに高校時代に真剣にラグビーと向き合った人に向けて伝えたい体験談。大学でもラグビーを続けるという選択、案外悪くなかった、ということだ。
自分にとって大学最後の1年、無限の選択肢の中からラグビーを中心に生活を組み立てることとなったが、最良の選択だったと感じている。信頼できる仲間と、全力を捧げるほど夢中になれるモノがあるだけで、他の大学生には得難い経験をしているし、何より、こんな経験はもう二度と出来ないだろう。
これは紛れもなく、同期と後輩のおかげだ。心から感謝したい。
この写真好き。準体育会っぽくないところが◎
さらに、FWリーダーとして、チーム運営やFWの強化に関わることができただけでなく、様々な企画を立案し実行する環境をいただき、何より自分自身が楽しく、幸せな時間を過ごさせてもらった。あの時引き受けていなかったら…と考えると恐ろしい。きっかけをくれた大貴・ゆうた・よしきにはとても感謝している。
さらに主将副将の2人には、シーズン中に少しばかり幹部の職を忘れて自由に活動させてもらったこともあったが、顔色一つ変えず普段通りに接してくれた。練習運営等で迷惑をかけた分、頭が上がらない。
この幹部陣で無事に1年間走り切ったこと、大変光栄に思う。
よしきも一緒に撮った、幹部写真(レア)。というか3人で撮りすぎ?!
個人のエピソードトークはこれくらいにして。
シーズン総括ということで、少し真面目な話でもしましょう。
今シーズンを一言で表すならば…
「忍耐」としてみたい。
この語には、JSKSの2つの現状を示すことが出来ると思う。
1つ目は、特にクラブ選手権の前半に対戦した、攻撃力の高い相手との試合において、攻めあぐねる時間帯が多かったということだ。端的に言うならば、DFの時間帯が長く続き、自分達のリズムを継続して生み出せないまま、試合が終わってしまったように感じる。DFの時間が長くなって「楽しい」と思えるのは僕と主将・山本君の2人だけだと思うが、やはりそれだけでは勝利には結びつかないことを痛感したと思う。実際、どのチームに対してもかなりのロースコアに抑えているものの、得点を重ねられていないことが全てを物語っている。僕に限らず、皆の中であまり上位チームに負けた気がしていないのは、きっとそういうところから来ているのだろう。
来年以降、いかに「忍耐」する時間を減らして自分達がゲームをコントロールするか。JSの命運を分ける大きな論点となるはずだ。
写真を振り返ってみると、2人でダブルタックルしているシーンが結構多い。つまりそういうこと(?)
2つ目は、アタックシステムの大幅な変更だ。しかしこれはネガティブな意味ではなく、ポジティブな点として挙げさせていただく。肌感覚だが、JSは昨年とは全く異なるチームに変貌を遂げた。昨年まではキープレイヤーを中心に攻めるスタイルであったが、今年は1人1人が明確な役割をもち、組織立ったアタックへと変化した。そして、驚くほどの順応力で、主将の示したアタックシステムを、部員全員が体現してみせた。
しかしこのシステムは、まだまだ伸び代だらけだと、実際プレーしていて感じた。そういう意味で今シーズンが「忍耐」だということは、来年以降に完全に体系化されたシステマチックかつフレキシブルなアタックが完成するための、JSにおける「仕込み」の期間だということだ。つまり今シーズンにおける「忍耐」は、来年必ず花を咲かせることだろう。後輩にプレッシャーをかける意図はないが、今年の経験を活かしてくれると信じている。
こうして「改善点」にフォーカスして書くと、後味の悪い〆に感じてしまうかもしれない。当然、良い面もたくさんあった。チームの帰属意識は4年間で最も高まっている自負があり、チーム全体の意思統一のクオリティも極めて高いだろう。何より、「JSが好きだ」と言ってくれる部員の数は間違いなく増えたとみている。しかし、自分自身組織を去るものとして、今後につながる示唆を与えることが、後輩に対する最大級の激励となるのではないか、と思っている。
そして、これまた自分語りだが「忍耐」という点では、自分自身このチームに多少なりとも貢献できたと感じている。実際、皆からもらったメッセージ帳を拝読したところ、多くの後輩からタックルの部分で評価していただけたようだった(それしかないというのはナイショ)。全試合フル出場を達成し、もっとできた、という思いも今はあるものの、力の限り体を張り続け、チームに勢いをもたらすことが出来たと思う。
なので、クラブ選手権が始まる前にブログで掲げた「STAND&FIDHT」という個人的目標は、達成ということにさせてください。おつかれ自分。
これまで「タックルめちゃ低いですね!」と言われてきたが、自分では何のことだかよく分かっていなかった。が、これを見て、さすがに低い、と思った。
12月4日に行われた交流戦。来季を見据え、3年生以下を中心にチームを編成した。決勝戦の相手はGW。
自分が出ていないことに不思議な気持ちを感じながら、試合を見つめていた。
グラウンドには、GWを倒すという意識を15人全員が共有し、仲間同士で鼓舞しラストワンプレーまで諦めることなく攻め続ける後輩の姿があった。
後輩の目つき。息づかい。プレーやテンション。一瞬一瞬が、真剣だった。初めて外から見る後輩の姿。一緒にプレーしてると気づかないものですね。こんなにも力強いとは。
そうして試合が終わったとき、
「これならば、安心してJSKSを託すことができる。」
そう心から思った。
いつも以上に、後輩を誇らしく感じた。
しかし同時に、自分の未熟さを恥じた。
後輩達は常に前を見ている。
来シーズン、私達が果たせなかった夢の実現に向かって、もう走り出している。
そのような“戦士”に対して「僕達4年生とラグビーができる喜びを感じてほしい」とお願いすることなど、気づいてはいたものの、やはり傲慢だった、と。
このチームは、もう自分達がいなくても進んでいける。
いま一番前を向かなければならないのは、自分なのかもしれない。
この一年、後輩から学んでばかりだ。
後輩のみんなへ。
最期のシーズン、最期の闘いを君達と共に経験出来て、幸せでした。JSKSを選んでくれて、本当にありがとう。まだまだ一緒にボールを追いかけて、戦術を考えて、トライの喜びを分かち合いたかったけど、TIME OVERのようです。寂しいけど、みんながそうしているように、僕も前を向くことにします。
それでも、この一年間で生まれたチームの意識は一生涯続いていくことだろう。今後の人生で必ずまた関わる日が来ると思うから、その時を楽しみに。今は少しだけ、先を行きたいと思います。
(実は、後輩と仲良くなりたい、というシーズン当初の裏目標がありまして、未達に終わってしまいました。。。
ごく一部の後輩としか話せず、BKを中心にまだまだガッツリ話せていない人がたくさんいます。
引き続き誘うこともありますが、その時は未読無視だけしないようにお願いしますね。あと、連絡もいつでも待ってます。JSのみんなであれば、予定をこじ開けます。)
ずっと夢だった、後輩と海外旅行にも行けて大満足(あえて謎写真を選んでみました)。窪田君には申し訳ないことをしたとずっと思っていたけど、「楽しい思い出」だとメッセージ帳に書いてもらえて、やっと肩の荷が下りました。また行こうねえ。
さて、来シーズン、新主将のかぐらを中心に素晴らしい目標やスローガンが掲げられることだろう。新幹部を中心に、良いチームを育てていってほしい。
ただ僕から、最後に一つだけ約束してほしいことがある。
今シーズンの戦績を必ず超えてほしい。
僕達が一番願っているのは、たくさんの新入部員を迎えて強固なチームをつくり、クラブ選手権で今年の雪辱を果たしてもらえること。
我々の5位という成績など、笑い飛ばすくらいで丁度いい。
皆なら、きっとやってくれるだろうと信じている。
個人的には来シーズン、篠崎君に期待したい。役職に就いた彼がこの1年でどう変わるのか非常に楽しみであり、彼の変化次第でチームも大きく成長するはずだ。また、僕自身がこれまで意識してきた、タックルでチームを勢いづける存在になってほしい。
これで終わりにさせていただきます。何度もブログ書いてすみませんでした。ブログ書くの、大好きだったんです。
改めて、一年間ありがとうございました!
引退。(4年 新井光希)
投稿日時:2022/12/14(水) 01:05
こんばんは。JSの"ライン側の魔術師"として親しまれてきた四年WTBの新井光希です。
てるき指名ありがとう。ライングループで次のリレーブログの執筆者としてメンションされたときは、ラストリレーブログがなんでおれなんだと思いましたが、可愛い後輩の指名なので頑張って書きます。
まず初めに、今週のJSを振り返りたいと思います。
12月10日土曜日、ついに今シーズン最後の活動である引退試合が行われました。四年生中心のチームと下級生のチームに2つに分かれ、白熱した試合が繰り広げられました。
副キャプテンの雄大が最終戦で小指を骨折してしまったため、今回の引退試合には出場出来なかったのは残念でしたが、出場した四年生全員が活躍していて嬉しかったです。安心院の劇的トライ、1年間のブランクがあるとは思えないこじろうの球捌き、文一の猛進、江口のバタ足仕込みの爆速ラン、糸繰のワールドカップスコットランド戦の日本代表のような大幅ゲインとオフロードパス、それを繋いでトライした竹原、フォワードのだいきと中山のバックスばりのステップとトライ、スタンドでなぞに好調の森川、宣言通りヒューマンミサイル化した佳樹、そして、いつもの様にハイボールキャッチをミスる新井、全てが印象に残っています。
ヒューマンミサイル化の準備をする同期・武田佳樹
ヒューマンミサイル化後の同期・武田佳樹
前半は四年生チームがリードしての折り返し、後半は下級生チームに追いつかれましたが、同点で迎えたラストプレー、下級生チームのペナルティによりキャプテンの大貴がPGを蹴ることになりました。キックは惜しくもバーに当たり、跳ね返りましたが四年生チームは全員一瞬思考が停止していて動けていませんでした。これが歳の差なんでしょうか。
PGを蹴るキャプテン・山本大貴
最終的に四年生チームはチャンスを活かせず27-27の同点で試合は終了してしまいました。
またいつかOBとして再戦したいですね。
ブログ後半は、僕の趣味の車について書いていきたいと思います。
車と言っても何が好きなのかわからないと思いますが、車に関することは大体好きです。暇なときは友達とドライブに行ったり、サーキットに走りに行ったり、F1を観戦したりしています。所属している研究会でも自動車の自動運転について研究しています。
JSには車好きも多いのでよく一緒にドライブに行ったりします。夏休みには同期の武田くんと渡部くんと箱根スカイラインとその周辺を走ってきました。
武田くんがエニカでスープラをレンタルして来たのですが、本当にカッコよかったです。ぜひ車好きの人は借りてみてください。バブリングが気持ちいいです。
See You Againを歌うウィズ・カリファを連想させる渡部雅史
10月には、鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリを観に行ってきました。F1は生でみるとその速さにめちゃくちゃ驚かされます。F1マシンは空力性能を極めた車なので、信じられないくらいの速さでコーナーを曲がっていきます。ストレートでは300キロ後半、コーナーでも100キロくらいはスピード出てます。まじですごいです。
YouTubeなどでもハイライトが観れるので是非みんなもみてみてください。
ラストリレーブログということで、けっこう書いてしましましたが、最後まで読んでくれた人ありがとうございます。
自分は留学に行っていて長い間JSに参加していない期間もあったけれど、同期は留学に行く前にはお別れ会をしてくれ、日本帰国後にはすぐに飲みに行ってくれたり、顔も名前も知らなかった後輩も今となっては自宅バーベキューまで誘ってくれるくらい慕ってくれて?というよりは友達のようになっていて、とても嬉しいです。
今シーズンのリレーブログはこれで終了ですが、来年ももしやるとしたら、2年生の
宮内悠太くん
お願いします!!
個人的には最後の引退試合でサイドを抜かれて悔しかったですが、来シーズンもトライ王を目指して頑張ってほしいです。
最後に、一年生の時から1番多くの時間を過ごしてきた同期達へ。めちゃくちゃ楽しい四年間でした。ありがとう。
JSに入って本当によかったです。
後輩たちも、JSで一生の思い出、仲間ができるように最後まで頑張ってください!
応援しています。
新井光希
2022年12月
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