大きくする 標準 小さくする

J.S.K.S.増刊号 2022/9/7

クラブ選手権に向けて

投稿日時:2022/09/07(水) 12:00

部員の皆さん、89日の菅平合宿おつかれさまでした。

4LO/FLの安心院です。


今日から、ラストシーズンに向けた意気込みを四年生全員で書いていくとのことで、僭越ながらトップバッターを努めさせていただきます。


私の意気込みは、「One Team」です。

「ありきたりすぎるだろ」「ちゃんと考えろ」と思った皆さん、気持ちはよく分かります。今からこの言葉を選んだ理由を書くので、どうぞその拳を下ろしていただけると嬉しいです。


この言葉は言わずもがな、2019年ラグビーワールドカップにおける日本代表チームのスローガンです。同年の新語・流行語大賞の年間大賞にも選ばれ、ラグビー関係者にとどまらず人口に膾炙したフレーズですね。



私はこの言葉を初めて知ったとき、「ラグビーをやっていればOne Teamなんて当たり前じゃん」と思ったのを覚えています。私の高校のラグビー部はあまり人数が多くなかったこともあり、高校時代は部員全員が一戦一戦を自分ごとと捉えるのが当然、全員の勝利に対するモチベーションがMAXで当然と信じて疑いませんでした。「One Teamなんて当たり前」という考えは、そのような環境に由来するものと言えるでしょう。


そんな私ですが、大学生活においてはラグビー以外の活動に真剣に携わりたいという思いが強く、JSKSへのコミットメントの度合いはお世辞にも高いとは言えないまま3年が経ちました。特に大会シーズンは、学園祭の運営準備の最繁忙期と重なっていることもあって練習にコンスタントに参加することもままならず、勝利に向けて努力する仲間を応援こそすれ、どこか他人事のような気持ちで見ていました。JSはとても居心地が良くて楽しくラグビーができる場所ではありましたが、高校時代のように勝利を渇望する気持ちはもうありませんでした。


四年生となり、大好きな同期が幹部の中枢を占めるようになると、クラブ選手権で勝つためにどれだけの苦労や葛藤が必要か、その一端が(ほんの一部分ではありますが)見えることが増えました。ラグビーへのモチベーションが一人一人大きく異なる部員をまとめ上げ、「One Team」として勝利を目指すことは本当に大変なことなんだと、近くで見ている自分も少しずつ感じるようになりました。


3年ぶりに叶った菅平合宿を経て、JSは今までになく一体感のあるチームになったと多くの部員が感じていると思います。試合前の練習では、スタメンもノンメンバーも、普段の練習に積極的に参加していた人もそうでない人も、合宿の全日程に参加できた人もできなかった人も、一丸となって良い雰囲気を作り出せているように見えました。また、練習以外の時間を長く一緒に過ごしたことで、先輩後輩間の繋がりが8月初頭とは比較にならないほど強固なものになっていると感じました。チームをこの状態にするために幹部のみんながしてきた努力は並大抵ではないと思います。本当にお疲れ様でした。




正直に言うと、JSに入る前は誰よりも練習して誰よりも体を張ることこそが全てだった自分が、練習にもあまり行けずファーストフィフティーンに選ばれないことを悔しいとも思えなくなった今、チームにいる意味はあるのかとも思っていました。限りなく終わりが近づいている大学生活で、資格試験や語学の勉強、学園祭に向けて山積みの業務、アルバイト、遠方への旅行などにもっともっと時間を使った方が有意義かもしれないと考えたことも少なくありません。それでも今は、少しでもプレイヤーとしてラグビーに携わりたい、みんなと笑って引退したいという気持ちの方が大きいです。それは、今JS全体が一つになっていると思うから、そして自分もその一員として受け入れられていると感じるからです。


今大会では、この素晴らしいチームの一員としての自覚をしっかりと持ち、どんな形であれ勝利に向けたサポートを出来ればと思っています。どうしても参加できない日も沢山あると思いますが、自分にとって大切な他の場所のことも理解してくれて「一緒にラグビーがしたい」と言ってくれる同期のためにも、少しでも多く参加し、少しでも声を出して盛り上げ、少しでもハードワークすることでグラウンド内外でチームに貢献したいです。


久しぶりに「勝ってほしい」ではなく「勝ちたい」という気持ちです。


クラブチームナンバーワン、絶対に達成しましょう。



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